FORGOTTEN NIGHTMARE
GALLERY
Lucid Nightmares
† † † † †
10/26 LURU BIRTH DAY
2020/9〜2023/10/26
3年越しのハッピーバースデイ。
†
STRANGER
2013/3/19
"Welcome Stranger"
「ようこそ、知らぬ人。」
命も名前も忘れ、私の世界に迷い込むさまよう死者達への歓迎の言葉。
"Thanks Stranger."
「ありがとう、知らぬ人。」
いつか、また会えずとも。
†
BORN WEAK IS NOT YOUR GUILTY
2016/7/20
"脆弱な身に生まれた事は、罪ではありませんよ。"
"もしも、誰かがそれを責めるなら―"
"いくらでも、私が殺してやります。"
†
THIS HIGHWAY IS TOO "HARD" FOR MY FEET
2016/06/29
私は「人」に産まれたはずだった。
だから「人の道を歩け」と誰かが言った。
未来への看板はとっくに錆付いて、ひどく曖昧なのに。
人の道を幾らも歩かないうちに、私の足は擦り切れ、
抉れて、血だらけになった。
立ち止まって、痛む足をじっくりと見て初めて、
私は半分だけ「獣」として産まれたのを知った。
月を見上げると、そこには展望窓があった。
中の人影は立ち止まる私をただ急かす。
「見て解らないか、痛むんだよ。」
月の中の無責任な影は私を指差してスコアボードに印を書き殴る。
「それでも人だから。」
誰かが慰めのつもりで、好意のつもりの顔をして私に吐き捨てた。
「見て解らないか、違うんだよ。」
誰が見ても解るように、私も自分の胸に印を書き殴る。
道路の脇を見下ろせば、
数え切れぬ程の墓標が奈落の底に突き刺さっている。
この細い道からの転落者達か。私も何れそうなるだろう。
私のような獣には、きっと墓標すらもない。
獣の足に合う靴などどこにも売ってはいなかった。
ヤスリのような舗装路の上で、ただ傍観者を睨み返していた。
ずっと、数え切れぬほどの時間を。
「にゃふふっ。こちらにどうぞ、ケダモノさん。」
左斜め後ろから声がした。
彼女は初めて私の事を「人でなし」だと呼んでくれた。
誰も触れなかった事実を認めてくれた。
「私にもあなたにも。獣の足に、この道は硬すぎます。」
初めから解っていた。誰かが禁句にした、
馬鹿馬鹿しいほどに単純な事を彼女は口に出してくれた。
言われてやっと解ったのさ。
「この舗装路は私の足には硬すぎる」
彼女に手を引かれるままに、私は舗装路から森の中に踏み入る。
月の中の傍観者達が大慌てする雑音が聞こえる。
どうせ、ここには声しか届かないのに。
誰も彼も、お月様の寝言に従うと信じてやがるんだ。
私の手を引くのは、質量のない声ではなく、彼女の実体なき腕。
元が何だったかなんて、今は意味を成さない。
ここで大事なのは「もう痛くない」という、拍子抜けする事実だけ。
お月様、あんたも血を流しながら浮かび続けたくはないだろう?
生き物なんてみんな、そんなに大層なモノじゃないのさ。
朝露に湿った草は私の足の傷を癒す。
柔らかな土は私の足の傷を塞ぐ。
私が獣である事実を、それらはただ肯定する。
この道なら、果てまでも歩いて行けるだろう。
生い茂る針葉樹は、私の姿をお月様から隠した。
傍観者達が私を見ることはなく、傍観者は傍観者ですらなくなる。
傍観できない傍観者は、無関係な「者」に成り下がる。
さて、これからどうするか。
「にゃふふっ。」
彼女はただ笑う。獣の牙を隠しもせずに。
つられて私もただ笑う。
・・・なんだ、もう長年の問題が解決したじゃないか。
私は自分を受け入れたんだ。
†
LURU AND FEL
2012/5/22
†
BETTER THAN THE DEAD
2016/6/9
†
TWO STILL AGAINST WORLDS
----/--/--
†
Evil Shrine
2017/11/26
悪徳神社へようこそ。
†
MONOCHROME TEATIME
2016/8/26
モノクロの悪夢にて。
†
THE FAKE NIGHTMARE
2016/9/29
悪夢を観ぬもの共に歪められた、偽りの悪夢。
†
THE FORGOTTEN NIGHTMARE
2016/9/29
この悪夢を観る、たった一人の夢魔が描く、オリジナルの悪夢。
†
Dance Macabre
2015/11/7
†
PЯINCESS
2020/1/31
†
Booty and Brutality
2024/9/20
†
UTOPIA
2017/11/17
Remaster 2024/5/3
†
NECROLAND EASTER
2020/4/12
†
SANTA MUST DIE
2016/12/22
†
GIRLS NEVER DEAD
2019/9/22
†
HEAR ME
2019/9/22
†
Anphilia and Remrat
2019/4/11
†
Luru in Wonderland
2010/7/2
†
Sick Dream
2009/9/30
「頭蓋の中身が液状化したような頭痛」の中、もがくようにシャープペンシルを走らせた結末。
内に描いた望む時間は、グロテスクで猥雑な私の表面に喰い殺される。
白昼夢に囚われたような虚無感、デジタルとアナログで揺れる創作、
狂気と平穏、そして鳴り止まぬタナトス、当時の私そのもののような作品。
皮肉にも恐らく私の作品の中でいちばん最初に広く公開し、今日まで最も一般受けした作品。
しかし絵に込めた私の慟哭はほとんど誰にも届かずに。美しいや楽しいとよく言われました。
嗚咽を上げるような作品では、慰められるだけ。私が伝えたいのはそんなに綺麗なものではない。
ここから獣として唸り、吼え、叫ぶように暴力的でグロテスクな作品へとシフトしていきました。
感情の美化というものは、私にとって最も忌々しき事柄なのです。
技術的にも試行錯誤の真っ只中の作品で、アナログとCGのハイブリッドです。
†
Hotline Hagania 2
2016/11/24
†
未発達
2011
†