FORGOTTEN NIGHTMARE



diary of Fel 2015/12/20 - Transilvania


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2015/12/20


中世。暗黒時代。
薄暗い城。
城門には童話のヒロイン達のミイラ化した遺体入りの棺。

rottakapchen(赤ずきん)
ヘンゼルとグレーテル。

城の複雑な庭を駆け抜ける。右手の塀の上からワーウルフ。
拾ったフリントロックピストルを走りながらブッ放す。
一発目、肩。一挺捨てて二発目。額。殺害。



辿りついたは舞踏ホール横中庭。
機械の上にある液体入り球体の中に赤髪の少女。



名はDarlia。脇には毒々しい赤黒マーブル模様のナメクジのような石。
ホールの窓際、赤カーテンを開けたのはベタな吸血鬼。高笑いして機械を作動させる。
少女の魂を抽出する気だ。
機械を破壊しようとするも虚しく、球体は高温で煮え固まったようになり、
中の少女は苦痛に喘ぎもがきながら叫び顔のミイラと化して濁り結晶化した球体の中で死んだ。



高笑いし去る吸血鬼。彼女を蘇生して奴を惨殺せねばなるまい。


地下墓地。深部。幼稚なホラーハウス様な内装。金のチェーンのぐるぐる歯車ハンドル。
奈落の上の鍵盤を渡っていく。ついた先は広大な地下ホール。



生贄台座に縛られた、ベビードール姿のルル。
あの吸血鬼がナイフでルルを刺し殺そうとしている。すぐさまソードオフでナイフを撃ち落とす。
しかし吸血鬼に弾が効かない。ガバメントで撃ちまくるも、吸血鬼はルルの胸に爪を突き立てて逃げた。

ルルに駆け寄り止血すると、突然ルルはもがき苦しみながら暴れ出し、
むくむくと膨張してコウモリのようなドラゴンにされてしまった。
意識はそのままで、豚のようなコウモリ鼻にされた顔で泣きべそをかいているルル。なんと可愛らしいのか。

「ご主人様あっ! ごめんなさい! 体が勝手にいっ! 嫌にゃ! たすけてええぇ!」
突進してくるルルゴン。
横に飛びかわしてガバメントを撃ち込む。
「ルル、痛むか?」
「にゃ!? 何も感じませんにゃ!」

それなら。脇に飾られていた大剣を拾い振り回し、構える。またブタ鼻で泣きながら突進してくるルルゴン。
可愛い。後で襲おう。また横に転がりかわし、剣を構えるがルルゴンの尻尾が鞭のように来た。
剣で受ける間もなく弾き飛ばされて壁に叩きつけられる。
吐血。剣は手を離れ転がる。
「そんな・・・! ご主人様しっかり! こんなの嫌ですにゃ!」
また突進の体制をとるルルゴン。
吐血を拭い立ち上がり、剣を拾いルルゴンと対峙。突進が来た。ルルゴンは目を瞑って歯をくいしばり泣いている。
かわいすぎ。こっちも突進。爪が剣に触れた瞬間、剣を離してソードオフを抜き、首の付け根に密着射撃。
銃声と同時にルルの首が飛び、床に転がった。
ドラゴンの胴体はバタバタと暴れた後、動かなくなった。
急いでルルの生首に駆け寄って抱き上げる。

「うう・・・ ご主人様・・・ 助かりました・・・」
とりあえずキス。

「その顔でもいいが、元に戻さないと」

「にゃ!? ご主人様、私の顔、どうなってるのにゃ!?」

「とてもかわいくなってる」

「い、嫌な予感がしますにゃ! 見せて! 見せてにゃ!」

鏡をルルに見せる。ブタ鼻、コウモリ耳に変化した顔を見てルルの生首が震える。

「あ・・・ ああっ・・・ やにゃ・・・ こんなの・・・ ひぐっ・・・ ひぐっ・・・」

めそめそ泣くルルはあまりにも可愛く、ブタ鼻にキス。

「みぐぅ!?」
ルルの首を抱え、地下ホールを進む。


通路を通り、また開けた別のホールに出た。金の鎧を着た例の吸血鬼がいた。
手には2mのバスターソード。



何かホザくが聞いちゃいない。とりあえずガバメントで撃つ。
鎧に弾かれる。
ルルの首を脇に置く。

「ご主人様、気をつけてにゃ」
そしてまた手近な剣を取る。振り回し構える。
吸血鬼は兜を被りバスターソードを振り上げて突進してくる。こっちも突進。剣と剣がかち合う。



こちらが大きくよろける。吸血鬼に膝を蹴られ、叫び膝から崩れる。
トドメを転がりかわして痛みを無視して立ち、剣で剣を受ける。
瞬間、空いた相手の右肩にソードオフを突きつけ発射。
剣ごと腕がもげる。こちらは剣を捨て、ガバメントを抜き相手の切り株に突っ込み連射。
連射。連射。弾切れ。突っ込んだままリロードしさらに連射。



リロード、連射、リロード、連射、リロード、連射。肩口から心臓めがけ6マグぶち込み、
そしてルルから借りていた絞殺ワイヤーを相手の兜の目のラインに突っ込んで左右に引きまくる。
絶叫。相手の両目を金属ワイヤーでスパッと切断。そして兜をもぎ取り、
肩に突き刺さったガバメントを引き抜いて思い切り顔面を叩き潰した。
声もなく崩れる吸血鬼。
一息残心し、ルルへ寄る。

「まだ魔法が解けません・・・ ご主人様、そいつまだ生きてますにゃ!」

背後でよろよろと立ち上がる吸血鬼。私は拾った十字架のネックレスをソードオフの銃口に突っ込む。
そして振り向きざまに発射。十字架は奴の首に突き刺さり、奴は眩い炎に包まれて死んだ。
ルルの生首が元の美少女に戻る。ルルを抱え上げる。途中、目薬のようなポーションを拾う。
吸血鬼の手下があの球体の結晶化を解くのに使っていたらしい。全裸のルルの胴体も元に戻っている。
雑に縫合し、ルルを抱っこしてダリアの結晶に戻る。目薬を一滴垂らすと液状化し、ダリアの死体が流れてきた。
血をあげると蘇生し、全裸のダリアは右往左往していた。




ひとまずルルとダリアを救出し、何故かやってきたサンタのソリの群れに乗ってトランシルバニアを後にした。

END








※ この小説は、
作者の明晰夢を元に再現した
フィクションです。









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